企業理解度を高めることが採用のカギに。採用広報を始めた経緯

まずは貴社について簡単にご紹介ください。
弊社は、ライブ配信イベント『MODECON』の運営や、ライブ配信者の育成・マネジメントを行うライバー事務所『KIRINZライバー』『StockForceライバー』の運営を主軸に、ライバーをはじめとしたクリエイターを多角的にサポートし、“挑戦”を後押しする仕組みづくりを行っています。
採用広報を実施する前は、どのような採用課題がありましたか?
当社独自の配信系事業や、ライバーマネージャーといった職種の具体的なイメージが伝わりづらいことが大きな課題でした。もともと自社HPや募集要項だけでは、候補者に事業の本質やビジョンを十分に理解してもらえない状況だったんです。
さらに、Wantedlyを使い始めた当初は、記事作成やクリエイティブを社内で兼務していたため、工数が足りず更新も不定期。候補者が「どんな会社か」「何を大切にしているか」を深掘りできるコンテンツが十分に整備できず、応募や面談時に認識のギャップが発生しがちでした。
コンテンツ公開後に起きた変化とは?年間PV急増で候補者の志望度向上&社内外へのプラスの影響

支援後、どのような成果がありましたか?
クリエイティブや記事の刷新を行ったことで、Wantedlyからの応募数が大きく伸び、刷新前の5倍ほどの数値になりました。また、他媒体を含む過去1年間の全体応募数がおよそ 「従来の約4倍」 になっており、運用強化の効果を実感しています。もちろん、他の採用チャネル拡大も並行して行ったため、一概に採用広報だけの成果とはいえませんが、候補者が「まず記事を読んできた」と面接で言ってくれる機会が格段に増えました。
さらに、一次面接まで進む率が大幅に上がったのも大きな変化です。たとえば、以前は書類通過後に66%ほどだった一次面接実施率が、最近では85%まで向上しています。さらに、二次面接実施率は50%から79%に。候補者が当社のビジョンや業務内容を把握しやすくなったことで、選考初期の段階での離脱が減ったのではないかと思います。
また、記事を社内に共有することで、メンバー同士が他部署の仕事を知るきっかけにもなっています。ライバーマネージャーなど仕事内容が見えづらかった部分が、インタビュー記事で可視化されたのは社内の相互理解にもプラスでした。
候補者の反応はいかがでしたでしょうか?
面接時には、「KIRINZのビジョンやバリューに基づく記事を読んで、自分もその挑戦に参加したい」という声が多数寄せられるようになりました。特に、ライバーマネージャー職や事業開発に興味を持つ候補者からは、「記事を通じて具体的な働き方がイメージできた」「他社ではなくKIRINZを選ぼうと決断した」という意見が聞かれます。
さらに、入社後2週間で実施しているフォロー面談では、ほとんどの新入社員が「Wantedlyの記事を事前に読んだおかげで、面接時には会社の方向性や社員、自身が働く姿がしっかり掴めた」と回答し、安心感とともに高いモチベーションを持って業務に臨む姿勢が確認されています。
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採用広報コンテンツをどのように活用していますか?
採用候補者とのコミュニケーションのなかで、初回連絡やスカウト時に記事URLを送付しています。たとえば、「会社のビジョンがわかる記事」「リーダー層の座談会記事」「バリュー紹介記事」を読み込んでもらうことで、応募前からある程度の理解を深めた上で選考に臨んでいただく流れです。
加えて、エージェントや取引先への会社説明でも活用しています。役員のFacebook投稿などで記事がシェアされると、クライアントが「KIRINZさんはこういう未来を目指してるんですね」と話題にしてくださるケースもあり、採用だけでなく事業ブランディングにも一役買っています。
採用広報コンテンツは自社採用にどのように貢献していると思いますか?
記事を読んだうえで面接に進んでいただけることで、“同じ話の繰り返し”が減り、候補者と深い議論がしやすくなったと感じています。たとえば「代表の想い」に興味を持った方は、その場で突っ込んだ質問をしてくれますし、「ライバー支援」という少し特殊な仕事を事前に理解してくれている分、ミスマッチも大幅に減っている印象です。
また、社内インタビューを受けたメンバー自身も「自分の仕事を言語化できて、モチベーションが上がった」と好評でした。採用広報が社内エンゲージメント向上にも寄与しているのは予想外のプラス効果でしたね。
弊社の支援内容についていかがでしたでしょうか?
一番大きいのは、まるで社内メンバーのように伴走してもらえたことです。定例ミーティングでこまめにコミュニケーションを取り、企業理解を深めてもらいながら記事を制作していただけたので、「KIRINZらしさ」をしっかり反映した内容に仕上がっています。
また、クリエイティブ面の統一感を重視していただいたおかげで、Wantedly記事全体が洗練されたデザインへと生まれ変わったのも大きなメリット。実際、「今のバナーは目を引く」「綺麗で読みやすい」といった声が候補者だけでなく、クライアントからも届いています。今後も継続的に記事を増やしつつ、ミドル層以上の採用や多角的な広報展開に役立てていきたいです。
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