採用パートナー不在からの挑戦。能動的な運用代行を選んだ理由

まずは貴社について簡単にご紹介ください。
永野様:私たちは「企業の情報格差をなくす」をミッションに、ビジネスマッチングサービス「Ready Crew(レディクル)」を運営しています。AIなどのシステムに頼るのではなく、「人」が介在することで企業の抱えるあらゆる課題に対し、最適なパートナー企業様をご紹介し、ビジネスの成長を支援しています。
創業17期目を迎え、従業員数はここ数年で約3倍の300名規模に急拡大しました。事業の成長に伴い、年間で新卒・中途合わせて約200名の採用を行うなど、組織作りが重要な経営課題となっています。
運用代行サービスを利用する前は、貴社にどのような採用課題がありましたか?
永野様:以前もWantedlyの運用は外部に委託していたのですが、当時は「採用単価を下げたい」「もっと自社のカルチャーに合った母集団を作りたい」という課題に対して、期待する成果が出せていない状況でした。実際、年間での採用承諾は1名に留まっており、コストに見合った成果が得られていませんでした。
そのため、クリエイティブのクオリティをさらに高めたいという想いはもちろん、Wantedlyという媒体の特性を活かした「能動的な提案」を求めていました。単なる作業代行ではなく、私たちの採用課題に踏み込み、プロとしての知見でリードしてくれるパートナーを探していました。
数ある採用手法の中で、なぜ改めてOTOGIの運用代行サービスを利用しようと考えましたか?
永野様:新しいパートナーを探す中でOTOGI代表の山本さんとお話しした際、まだ契約もしていない段階で、Wantedly運用のノウハウを惜しみなく、そして具体的に教えてくださったことが最大の決め手です。
「なぜ応募が来ないのか」「どうすればターゲットに届くのか」を論理的に解説していただき、ここまで専門的な情報と実績を持つ会社様は他になく、「この会社なら信頼できる」と強く感じました。
天田様:私も同席していましたが、Wantedlyの仕組みの根本から説明していただき、非常に納得感がありました。私たち自身が運用ロジックを深く理解した上で安心してお任せできると確信しました。
1年で採用数6倍・他媒体の5倍の効率!ストーリー記事が候補者の心を掴み、企業の”資産”へ

実際に運用代行サービスを利用後、どのような成果がありましたか?
永野様:成果は数字に明確に表れました。以前は年間1名だった採用承諾が、OTOGIさんにご支援いただいた1年間で6名(新卒4名、中途2名)に急増しました。採用数は実に6倍です。内定数で言えば、合計12名に達しています。
Wantedly経由での採用が増えたことで、課題だった採用単価の抑制にも大きく貢献しました。この1年のWantedly経由の採用単価は約68万円に着地しており、これは一般的な人材紹介エージェントを利用した場合の半分程度です。
天田様:新卒採用においても、劇的な変化がありました。ナビサイトなどの他媒体と比較して、Wantedly経由の選考参加者の内定率は約5倍という高い効率を記録しています。
これは、記事を通して弊社のカルチャーや価値観を深く理解した上でエントリーしてくれる学生が増えたため、ミスマッチが極端に減り、歩留まりが劇的に改善した結果です。チームでリーダーシップを発揮できるような、主体的で成長意欲の高い学生と出会えています。
候補者の方々の反応や、ストーリー記事の効果についてはいかがでしたか?
永野様:候補者の方々が事前に記事を深く読み込んだ上で、覚悟を持って面接に臨んでくださるようになったと感じます。
特に、社員個人にフォーカスした記事の効果は大きかったです。例えば、「本部長の〇〇さんの記事を読んで憧れました。僕はこの人を超えたいです」と、面接で熱く語ってくれる候補者が何人もいました。社員が候補者にとってのロールモデルとなり、入社意欲を強く喚起するきっかけになっています。
また、中途採用でも不動産業界出身の営業経験者など、本来であればエージェント経由で他社との争奪戦になりがちな層が、記事を読んで「顧客ファースト」の社風に共感し、自ら応募してくれました。彼は入社後も連続で予算を達成しており、カルチャーマッチした人材採用の成功例と言えます。
作成された採用広報コンテンツ(ストーリー記事)は、Wantedly以外でも活用されましたか?
永野様:はい、今では採用活動の資産としてフル活用しています。
例えば中途採用では、面接が確定した候補者様に、職種やエリアに合わせた記事のURLをお送りし、「面接までに必ず見てください」とアナウンスしています。体感値として8〜9割の方が読んでくださっており、面接での会社説明の時間を短縮でき、より本質的な対話に時間を使えるようになりました。
また、人材紹介エージェント様向けに配信しているメールマガジンでも記事をご案内しています。これにより、RA(リクルーティングアドバイザー)の方から社風や求める人物像が具体的にイメージしやすくなり、「弊社のファンになった」とのお声をいただいています。結果、紹介数が以前の倍近くになりました。
天田様:新卒向けには、学生が登録する公式LINEのリッチメニューにWantedlyへのリンクを設置し、いつでも記事にアクセスできる動線を作っています。特に福利厚生の記事などは閲覧数が非常に多く、学生の知りたい情報に的確にリーチできています。また、私たちは条件面だけでなく、会社の「人」や「熱量」といった本質も知ってほしいと考えています。そのため、社員総会レポートやMBTI記事といったカルチャー系のコンテンツも活用し、フロンティアの人の良さやチームの熱量が伝わる記事を配置することで、学生の知りたい情報と会社の魅力を深くアプローチできています。
当初期待していた成果以外に、何かポジティブな影響はありましたか?
永野様:インナーブランディングや組織作りにも大きく貢献しています。
例えば、福岡支社の立ち上げ初日に、その背景や想いを綴った記事をメンバー全員で読み合わせる機会を設けました。会社の方向性や「なぜ福岡で支社を立ち上げるのか」という意義を改めて共有し、チームの一体感を醸成する上で非常に役立ちました。作成いただいたコンテンツが、採用だけでなく組織の共通言語として機能してくれています。
質の高いコンテンツと”プロの伴走”。採用成功の鍵
弊社の運用代行サービスについて、特にどのような点に価値を感じていただけましたか?
永野様:まず、作成いただいたコンテンツのクオリティが非常に高い点です。インタビュー記事も募集記事も、フロンティアのカラーに合わせたトンマナ(トーン&マナー)で統一されており、採用広報の主軸となる資産を構築できました。社内でも「MBTI診断の記事がかわいい!」「自分の記事ができて嬉しい」と評判で、社員のエンゲージメント向上にも繋がっています。
また、求人票の文言なども様々なパターンをABテストし、検索キーワードを工夫してくださった結果が、募集記事4万PV・ストーリー記事2万PVという数字や、12名の内定という成果に直結していると感じており、その運用ノウハウには大変価値を感じています。
弊社のサービスをどのような企業様におすすめしたいと思われますか?
永野様:「採用広報を強化したいが、何から始めるべきか分からない」という企業様に、ぜひおすすめしたいです。Wantedlyは候補者にとっても見やすく、企業の魅力を伝える最初のステップとして最適だと思います。
また、私たちのようなベンチャー企業で、日々の採用業務に追われ人事の工数が足りていない企業様にも強くおすすめします。内製で時間をかけるよりも、プロの力を借りた方が、結果的に工数削減と質の高いコンテンツ制作の両方を実現でき、採用成功への近道になるはずです。
最後に、貴社の今後の展望についてお聞かせください。
天田様:OTOGIさんとの取り組みを通じて、私たちの価値観に共感してくれる仲間と出会える採用の仕組み、その土台がしっかりとできました。今後も作成いただいた記事という資産を最大限に活用し、スカウトだけに頼らない「自己応募」での採用をさらに強化していきたいです。
永野様:この1年で築き上げた『カルチャーを発信し、共感した人を惹きつける』という勝ち筋を、今後は自分たちの手でさらに進化させていくフェーズだと捉えています。事業と組織、両方の成長を止めることなく、これからも「企業の情報格差をなくす」というミッションの実現に向けて、全力で取り組んでいきます。
▼弊社が制作したクリエイティブの一部▼







